初めて実家から独立して、また仕事の都合で引っ越さないといけないなど、
賃貸のお部屋に入居するのに、どんな手順で進めていいのかわからないと不安な人、
多いと思います。
不動産会社で勤務して培ったノウハウ、自身も7回の引っ越しを経験していますので、
初めてのかたにもわかりやすく解説したいと思います。
心配しないで新しい生活を始めましょう!
お部屋を探して希望のお部屋を決めましょう
今はいろいろな賃貸情報サイトがありますので、自分のこだわりの条件などいれると
たくさんの情報が検索できると思います。
住みたい場所の不動産会社に行くのも一つです。
その不動産会社の物件も情報サイトには載っていると思いますが、
地元だと物件以外の飲食店や商業施設の情報なども教えてくれたりするので
私は必ず地元の不動産会社をのぞいてみました。
どこの不動産会社も同じ物件を紹介してくれると思いますので、
もし気に入らない営業マンにあたってしまった場合は、気にせず他の不動産会社に変えましょう。
知識がなかったり、いいかげんな返事をしたり、契約を必要以上に急かすなど、
親身に対応してくれない人はさっさとお断りして、別の会社にお願いしましょう。
今はメールでやり取りをすることも多いと思いますので、気にすることはありません。
気持ちよくお部屋探しを進めましょう。
また「即入居可」というお部屋は、「決めたら即日入居できる」というお部屋ではなく
クリーニングも済んで、いつでも入居できる状態になっているお部屋という意味です。
審査もなく即日入居できるというような誤解をされている方が多いのですが、
通常通りの入居審査や契約手続きなどは必ずあります。
それが終われば入居できますが、最短でも数日はかかると考えたほうがよろしいでしょう。
お部屋探しの詳しい解説は、
「賃貸のお部屋探しの3つのポイント」をぜひ参考にしてください。
お部屋を決めたら、まずそのお部屋をキープしてもらいましょう
気に入ったお部屋があったら必ず内見をしましょう。
予約(部屋止め)
「ここに決めた!」というお部屋に出会えたら不動産会社の営業マンに伝えてください。
賃貸のお部屋は先着順で決まっていくので、お部屋の募集を一旦止めてもらいます。
そうしないと、ほかの人にお部屋をとられてしまう可能性があるからです。
お部屋を止める=このお部屋に住みたい、申込みしたいという意思表示を伝えます。
初期費用確認
初期費用なども必ず確認してください。
・敷金
・礼金
・保証料
・仲介手数料
・家財保険料
・前家賃 など
入居するにあたりいくら必要となるか計算書(見積もり)をもらうといいでしょう。
なにかしらのお得なキャンペーンを行っている場合もあります。
条件交渉
家賃や初期費用(礼金、敷金など)は、交渉してもらえる場合もあります。
少しでもお安くならないかな…と思ったら、
この時点で不動産会社の方に条件交渉してみましょう。
申込み手続きをして、入居審査がはじまります。
入居に進むには、まず申込み手続きを行います。
申込書記入
紙での申し込みの不動会社もあると思いますが、
現在はその物件の管理会社や貸主のHPなどWEBから申し込みを行う形の会社もあります。
WEBからだと自分の家から、夜でもできるので便利になりました。
申込みをする不動産会社から申込み方法について確認してください。
必要書類
身分証明書など申込みに必要なものも確認しておきましょう。
入居者が学生など仕事をしていない場合は、
親御さんが申込みをすることになると思いますので学生さんであれば、
そのことも確認してから申込み手続きをしてください。
申込みした人が入居審査を受け、契約者になります。
保証会社
今は連帯保証人を立てるというよりも、
「保証会社」を利用する不動産会社が多いので
「連帯保証人不要」というケースがほとんどでしょう。
入居者(契約者)は保証会社に加入することになります。
申込書は正直に記入しましょう。
緊急連絡先
申込に「緊急連絡先」という項目があると思いますが、
これは連帯保証人のように家賃を滞納したときに代わりに払わないといけないなどの
金銭的な責任が発生するものではありません。
これは何か緊急なことがあったとき、
例えば物件に火災が起こって安否確認が必要なのに本人が電話に出ない、
例えば大規模な修理が必要で連絡をとりたいのに、本人と全然連絡が取れない、
など、そういった場合に連絡を取る相手です。
ですから緊急連絡先は本人とすぐに連絡がとれる親や兄弟姉妹などにしておくのが一般的です。
入居審査
審査につきましては保証会社・不動産会社・大家さんなどが総合的に判断します。
どうゆう審査をするかなど内容については明かされませんので、
万が一審査に通らなかった場合でも理由は通常教えてもらえることはありません。
審査が終わったら契約に進みます。
審査に無事通ったら、契約手続きに進みます。
審査結果の連絡があったときに、契約に必要なものを確認し用意します。
また再度初期費用の確認もしましょう。
条件交渉があった場合は、その確認のためにも初期費用の確認はしておきましょう。
重要事項説明
契約の日には不動産会社で国家資格の「宅地建物取引士」から
「重要事項説明書」の説明を受けます。
「重要事項説明書」には契約に関するとても大切な事が書かれていますので
文字通り重要なのです。
建物のこと、貸主、賃料等、設備品、禁止事項などいろいろ細かいことが多いですが、
この説明を聞いて納得したら契約書を交わすことになります。
不明なこと、気になることがあったら、その場で必ず聞いて確認してください。
契約までに時間的に余裕がある場合は、
事前に「需要事項説明書」の書類をもらって内容に目を通しておくことをお勧めします。
万が一説明を聞いて、どうしても納得がいかない場合は「契約しない」ことになり
申込自体を白紙に戻すことになります。
もちろんその時点では金銭的なペナルティは発生しません。
契約書手続き
この重要事項説明で問題がなく納得できたら契約の取り交わしに進みましょう。
契約書は、重要事項説明を聞いて「その条件で契約します」という書類です。
重要事項説明書と一緒に大切に保管しておいてください。
ライフラインの連絡
水道・ガス・電気などの連絡先を教えてもらえます。
管理会社で行ってくれる物件もありますが、
確認して入居日に間に合うよう手配しましょう。
忘れる人が結構います。
入居後の対応窓口
契約時の重要な確認事項としまして、入居後の対応窓口です。
入居後の物件に関する様々な問題や不具合、相談などは、
その物件の「管理会社」や「貸主(大家さんなど)」などが窓口になります。
お部屋を紹介してもらった不動産会社はあくまでも紹介しただけ、
部屋探しのお手伝いをしただけ、という立場が一般的です。
大手の管理会社で、入居者は会員登録をしてマイページなどから連絡できるようになっている
ところもあります。
入居後の不具合の対応窓口、連絡方法もしっかり確認しておきましょう。
入居する日に鍵を受け取り入居となります。
いよいよ鍵を受取り入居です。
初期費用(契約金)の支払い
契約時に打合せをした通り、
指定された日までに、初期費用(契約金)を支払い、入居日に鍵を受け取ります。
お部屋のチェック
お部屋に入ったら、まずお部屋のチェックを行いましょう。
チェックリストのようなものを渡されると思いますので、
荷物を入れる前に傷や汚れなどがあればチェックしておきましょう。
退去時に自分がつけたものではないと証明するためにも面倒だと思わずチェックしましょう。
場合によっては写真を撮っておきましょう。
生活するにあたり支障があるようなものは、すぐに対応窓口に連絡し、
早急に直してもらいましょう。
もし管理会社の人が入居日、現地に立ち会ってくれる場合はその場で確認してもらえますし、
質問もできますので、進んで受けましょう。
入居
さあ、いよいよ新しいお部屋での生活が始まります。
共同生活ということを意識してマナーを守り、楽しい毎日をお過ごしください。
まとめ
お部屋探しから入居までの一連の流れをまとめてみました。
内見・申込・重要事項説明・契約・お部屋のチェックなど
大事なことばかりですが、
前もってこういうことがあるんだとわかっていれば
お部屋探しも不安なく進めてもらえるんじゃないかと思います。
新生活が楽しくスタートできるようお役に立てれば幸いです。