毎年秋になると、今年も宅建の試験の時期だなとしみじみ懐かしく感じます。
そして最後の追い込みと頑張っている方にエールを送りたいと思います。
私はもう10年以上も前の事ですが、通信講座も学校も通わず、
独学で合格を勝ち取りました。
離婚をして、一人で生きていくには資格が必要!と思い立ち、
勤めていた会社が不動産会社ということもあり「宅地建物取引士」に挑戦!
1年目は、マークシート方式だからまぐれで合格しないかな…
程度で受けましたが案の定「不合格」。
これではダメだと一念発起!
かと言って、お金をかけて学校に通ったり通信講座を受講したり、
そういう時間に縛られることをやると途中で投げ出しそうになると思ったので
独学に挑戦!
2時間で50問、四肢択一方式のマークシート。
どのように合格したのか、合格までのストーリーを書いてみました。
自分に合う参考書を探す
まぐれで合格するかな…程度で試験を受けたとき、
問題の意味も難しい専門用語をさっぱりわかりませんでした。
当然ですよね、勉強していないのですから。
周りにはよく過去問や試験集ばかりとにかくやればいい、という人もいましたが
私はまず宅建を理解しなければと思い、試験集ではなくテキスト、
教材を探すことから始めました。
その後、何度か紀伊国屋書店に通ってやっと自分に合うテキストを見つけました。
文字だけでなく見やすい、理解しやすい、説明が丁寧、
これなら挫折せずに最後まで勉強できるという1冊に出会いました。
私の場合はLECというところが出していたテキストでした。
その1冊を完璧に勉強することに決めました。
大事だと思うところは書き出す
書くと覚えるといいますが、私の場合も大事なところはのノートに書きだして覚えました。
仕事があるので毎日少しづつ、ということは私には向いていませんでしたので
休みの日にまとめて何時間か集中して参考書に向き合いました。
毎日数時間でも勉強しようと思うとやっぱりできない自分が見えてますから。
焦らず確実に進めるように休みの日だけ、ということにしました。
得意な分野は満点を取れるよう力を入れる
テキストを熟読していくと、この分野はわかりやすいかもと自分で思える分野が出てきます。
とういう得意分野は満点をとれるよう力を入れて勉強します。
宅建業法
50問中20問出題
私は不動産会社に勤務していたこともあり、この「宅建業法」が一番理解しやすかったので、
満点をとる意気込みで勉強しました。
宅地建物取引士や宅地建物取引業者が営業するにあたり、守らなければならない決まり、
一般消費者を保護することを目的としていますので、そのあたりを理解しながら学習しました。
試験の中では一番出題される数が多いので、満点を取る覚悟で臨みました。
比較的点数取りやすい分野と言われていますので、ここで点数を稼ぎましょう。
権利関係
50問中14問出題
「民法」や「借地借家法」、「区分所有法」、「不動産登記法」などが出題されます。
民法は14問中10問出題されます。
私は民法が好きだったので、ここでも点を稼ごうと思いました。
学習する範囲が広いですが、やはり理解しやすいテキストに出会うことが大切です。
わかりにくいテキストだと、途中で投げ出したくなると思います。
法令上の制限
50問中8問出題
「都市計画法」、「建築基準法」、「国土利用計画法」、「農地法」、「土地区画整理法」など、
私は一番苦手な分野でした。
とにかく専門用語が多く、覚えないことには先に進みません。
私はとにかく暗記することに力を入れました。
税その他
50問中8問出題
税は不動産に関する税金のことですので、テキストでまず専門用語を覚え、
基本的なことを理解することに努めました。
専門用語を覚えてしまえば、基本的に時間をかける分野ではありません。
その他は、比較的簡単な問題ですので問題集などをこなすことにし、
その分ほかの分野の勉強に力をいれることにしました。
ちなみに宅建業に従事している方(従業者証明書を持っている方)で、
登録講習を修了した一定の方(登録講習修了者)は、
その他の問題、以下分野の5問が免除されます。
・土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること
・宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること
費用も、時間も多少かかりますが、受けることができる人は受けたほうがいいでしょう。
その分勉強の必要がなくなりますので、ほかの苦手分野に特化できます。
過去問・予想問題をとにかく解く
テキストを一通り熟読・書き出したらとにかく過去問を解きます。
まずは時間を気にせず、一問一問丁寧に問題を読み解いていきます。
つまづいたところはテキストで見直し、書き出し、ひたすら解きます。
ある程度過去問を解いたら、予想問題もできる限り解きます。
問題を解くとき、問題が何を求めているのか確認しながら解くことが重要です。
私はまず、問題が正解しているものを選ぶのか、間違っているものを選ぶのか、
必ず問題に印をつけてから解いていきました。
ひっかけ問題が多いと聞いていましたのでそのあたりもまず確認です。
まとまった休みに集中的に
いよいよ試験日が近づいてきた夏休み、10日ほどあったので
その10日間はまるまる問題集をひたすら解きました。
集中してやると頭に入ります。
また本試験は制限時間がありますので時間配分も考えながら一日8時間くらいは机に向かいました。
さらに試験前1週間は休みを取り、ひたすら試験に向けて取り組みました。
休みをとれる方にはぜひお勧めします。
試験当日
時間制限があるので時間を意識しながら、一問一問、問題を確認しながら解いていきます。
マークシートの番号も間違えないように注意を払います。
私はあとから見直すといろいろ不安要素がでてくるのがいやだったので、
その場完結で確実に問題を解いていくことを選びました。
余談ですが、
試験会場に向かう道々にいろんなスクールの方が勧誘のチラシを配っています。
そのチラシの中に2~3問、問題が載っていたのがあったのですが、
その中の一問に似た問題がその時実際の試験に出題されました。
そういうこともあるんですね。
まとめ
こうして私は無事「宅地建物取引士」の試験に独学で合格することができました。
まとめると以下の通りです。
- 自分に合ったテキストを探す
- 自分の得意分野は満点を取る気持ちで臨む
- 過去問だけでなく予想問題もできる限り解く
- まとまった休みを有効に使う、できれば試験前
合格すればよいわけで、満点を取る必要はありません。
あくまでも私の勉強法でしたが、少しでもお役に立てればうれしいです。
そして合格できるよう祈っています。